私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




〜 光輝 視点 〜




俺の家に着いて、湊人は一言も話さず
ただ黙って俯いているだけだった




「だいたい予想つくが…

遥に誘われて、そんな遥をお前はフッて
久しぶりに会ったお前を見て、遥がキレたってとこか…?」




遥の性格なら…
湊人の顔や性格に目をつけて
落とそうとしたに違いない

でも湊人は、そんな遥を好きになれず
フッたのだろう…




「………違う…
俺が遥を誘ったんだ…」



「はあ!?え…?ちょ、ちょっと待てよ…」




湊人が遥を誘った…!?
この湊人が…!?




俺の知る湊人は…
俺と違い、女の心をもてあそぶようなヤツじゃない

いつだって、自分より周りを優先していたヤツだ
女を傷つけるようなことはしなかったはず……




「……あっ!
は、遥のこと好きになって誘ったんだな…!

そ、そうだよな…
遥に惚れるヤツは、そういう行動に出ていたな…」




湊人は、遥を好きになって…
遥の性格についていけなくて、フッたんだな!

そうだよ、間違いない!




「…………違う…
遥のこと、好きじゃなかった…

俺は、遥を都合のいい女にしてたんだよ…

光輝は遥のこと知っているみたいだから言うが…
遥は、元々…あんな性格じゃなかった

本当に純粋で……
穢れを知らない無垢な女だった…


でも、それをあんなにしたのが俺だ…
俺が遥を闇に突き落とした…」





湊人は、悲痛な声で遥のこと…
昔のことを語り始めた

俺は、そんな湊人の話を黙って聞いた