『……今、お前をフるようなヤツなら
お前のことは、それだけとしか見てねぇってことだろ
勇気出して会いに行け
フラれたなら、俺の娘と結婚すればいい
桐生組をお前の好きに出来るんだ
いい話だろ?』
確かに、いい話だよ…
桐生組を僕の好きに出来るんだ
魅力的な話だね〜
だけど…
「僕はね…
自由…束縛が嫌いなんだよ
桐生組を僕のものにしたら
桐生組から離れられなくなるでしょう〜?
僕は好きなときに、僕の都合のいいように桐生組を動かせたら満足なの
だから、僕は組に入らないよ〜」
桐生組のシマで何をしてもいいって条件なら、すごく嬉しい誘いだけど〜
桐生組に入るとまでいくと…
抜け出すことが難題になるからね…
『じゃあ、さっさと
司ってヤツの元に帰れ
桐生組に入らねぇなら、お前に興味ねぇよ』
「ひどぉ〜い」
圭は、僕の腕を掴んで部屋から出して
鋭い目で僕を見つめてきた
まるで、早く帰らねぇと戻れなくなるぞ…と言っているみたいに…
「………分かったよぉ…帰る…」
『そうしろ』
僕は口を尖らせ、プイっと圭から顔を逸らせた
圭は、そんな僕の頭をポンと叩くと聞いて落ち着く声でそう言った
はあ……
司に会いたくないなぁ…
僕は桐生組から出て、司の家に向かった

