「湊人も、何ですぐに反応しないんだ!
お前なら、遥が持っていたナイフを簡単に奪えただろ!」
「………」
確かに、ナイフは簡単に奪えた…
だけど、遥が俺を殺したいほど憎んでいるのは知っていた
そうさせたのは、俺なんだから…
遥が俺を殺したいなら、それでもいいと思ったんだ…
「僕の邪魔をしないでよ…っ!
光輝には関係ないでしょう!!
これは、僕と湊人の問題なんだ!」
「関係ないことないだろ!
目の前で俺の親友が殺されそうになっていたら助けるに決まってるだろ!
それより……
お前ら、どういう関係だ
何があった…?」
光輝は、俺と遥の関係を知らない…
だから、遥が何故こんな行動をしたのかも理解していない
「湊人…言ってあげたら?
湊人が僕にしたことや…
僕と湊人は、どういう関係なのか」
遥はクスッと笑って、俺を見つめてきた
光輝は、そんな遥を見て眉をひそめ俺を見てきた
「…………」
「言えないよね〜?
言えるわけないよね〜?
だって、湊人にとって僕との関わりは
汚点でしかないもんね〜?」
遥は笑って言っていたが…
目からは涙が流れていた
「なんなんだよ…
なんで、この街に戻ってきたんだよ…っ!
僕がこの街にいることくらい知っていたでしょう!?
なんで……
なんで僕の幸せを邪魔するんだよ…っ!」
「ゴメン……」
俺は遥にそう言って、遥たちから離れた
早くこの街から出よう…
もう、アイツを…
遥を悲しめさせないために…
「湊人、待て……待てよ!」
「光輝……」
光輝が俺を追いかけてきたみたいで
俺の肩を掴んで足を止めた
「……………はぁ…
何があったの分からねぇが…
今日は俺の家に泊まって行け
この街から出ることは許さねぇぞ」
「………」
俺はそのまま光輝に腕を引かれ
光輝の家に向かった
遥……
俺は一瞬だけ、遥の方を見ると…
遥はあのときと同じように、涙を流して俺を見つめていた

