〜 光輝 視点 〜
俺はみんなを連れ、鳳凰の倉庫にきた
俺らの世代の奴等は、みんな倉庫に来ることを拒んだ
何故なら、蓮華のことを思い出すからだ…
蓮華は、俺だけじゃねぇ
みんなから好かれていた
誰にでも、優しく
素直で明るい女だった…
だから、好かれるのは当然で
俺は、好かれている蓮華と他の奴等が楽しそうに話しているところを見ては、毎回嫉妬してた
でも、そんなダメな俺を…
蓮華は愛してくれた
カッコイイ男なんて、たくさんいた
そんなカッコイイ男たちも蓮華を好きになり愛してると蓮華に伝えた
だけど蓮華は、全て断った
ただ一言
『光ちゃんっを愛してるの…』
そう言ってくれた
蓮華の前じゃ、何一つカッコイイところを見せられなかった俺を…
蓮華は最期まで、愛してくれたんだ…
この間、湊人と偶然違う街で会った
湊人は、蓮華が死んで
鳳凰を抜け、この街からも姿を消した
湊人と蓮華は幼なじみで
すごく仲が良かった
まるで兄妹みたいに……
だから、湊人は俺らから姿を消した
蓮華を思い出さないために…
湊人は、俺を見て
前と変わらない笑顔で接してくれた
俺は、昔に戻った感じがしていた
湊人は、俺と同じで学校の教師になっていた
俺は、それを聞いて
湊人は、俺と同じで前に進めていないと理解した
蓮華は将来、学校の教師になりたいと言っていた
湊人は、それを知っている
だから湊人は、蓮華がなりたかった学校の教師になったのだと思った
俺と同じで…
他の奴等の様子も、そんな感じで
蓮華を引きずっていた
俺は、思った…
過去をいつまでも引きずるわけにはいかないと…
だから、俺は…
みんなを集めて、鳳凰の倉庫にきた
前に進めない、みんなを…
前に進ませるために…

