「つ〜か〜さ〜!」
遥が大きな声を出して俺を呼んでいた
俺は、手を止め…寝室に向かった
部屋のドアを開けると、遥は腰を抑えて
俺を手招きしていた
おばあちゃんかよ…
いや、今は男だから…おじいちゃんか…
「どうしたんだよ?」
「腰とお尻が痛くて立てないよ〜
抱っこしてお風呂場まで連れて行って〜」
腰と尻が痛いって……
俺、そんな無茶したか…?
ああ…まあ、したな…
「仕方ねぇな…
ほら、腕出せ」
俺は、遥を肩に担いで風呂場まで行こうとしたら…
「嫌だ嫌だ!
お姫様抱っこがいい〜♡」
遥は、子どもみたいに我儘を言い出した
「なんで、お姫様抱っこなんだよ!」
「うーん?だって、憧れなんだもん♡
お姫様抱っこは、好きな人にされたいんだもん」
だもん、だもん…って…
お前、今の姿…男だって忘れてねぇか?
まあ、女のときと顔は変わんないんだけどな…?
遥は元々、中性的な顔だから
男でも女でも通じる
ただ、今は…身体が変わっているだけだ
「はあ……はいはい
分かりましたよ、お姫様」
「わあ〜い♡」
俺は、遥に何を言っても無駄だと思い
そのまま遥を抱き上げて風呂場に向かった
「お前、軽すぎだ
ちゃんと飯食ってるか?」
遥はすごく軽くて、まるで子どもを抱いている感じだった
「食べてるよ〜
心配なら、毎日食べさせて…♡」
何言っても、甘えや我儘を言ってくるな…
もう無視だ、無視
風呂場に着くと、遥をイスの上に座らせた
俺は、そのままキッチンの方に向かおうとしたら、遥が俺の服の裾を掴んで上目遣いで俺を見ていた

