『大丈夫だろ?
今のお前なら、誰でも愛してくれるんじゃね?』


「な、なんで…そんなこと言うの…っ
僕は湊人のために…っ!」




湊人に…
僕は湊人に愛してもらうために…っ!

なんでもしたのに…っ!




『ホテルでしか会わない時点で気づけよ
お前は、イイ玩具だったよ』



「玩具……?
僕は、湊人にとったら…

ただの玩具だったの…っ!?

ねぇ、答えてよ!湊人…っ!」




僕は湊人に縋りつくように泣いて
湊人の服を掴んで言った

湊人は、一瞬…
悲しげな顔をしたと思ったが…
僕の勘違いだった




『そうだよ!
お前は、都合のイイ女……玩具だったんだよ!

もう、お前に飽きたし
違う女でも捜すわ

じゃあな』




湊人は、さっきと同じように
ニヤニヤと笑って、僕の手を振りほどいて上着を持って部屋から出て行こうとした




「ま、待って…っ!
み、湊人…っ!」




僕の声は湊人には届かず
湊人は、僕に背中を向けて部屋から出て行った




湊人……っ!
湊人…っ!

行かないでよ…っ
戻ってきて、全部嘘だって言ってよ…!



湊人…っ!