私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




「何その恰好

俺の前では、いつも男の姿でいいとか言ってんのに
なんだよ、その恰好

何?洸くんに無理矢理着させられたとか言わないよね?
俺、全部見てたから嘘ついても分かるよ?

その恰好で喜んでたよね?
洸くんに可愛いって言われて嬉しかった?」




『せ、千……』




「言い訳とか聞きたくないから

一つだけ確認させてもらうけど…
洸くんを好きになったとか言わないよね?」



『………っ…』





やっぱ、彩音ちゃんは千の彼女なんだな…
あれ?ちょっと待て

俺のことが好き?
彩音ちゃんが…?

いやいや、まさか…





「あり得ないよな、なあ彩音ちゃ…」



「洸くんは黙ってろ」



「……っ…」





千は俺の言葉を遮ると
ギロッと睨んで、また彩音ちゃんをじっと見つめていた




こ、怖ぇぇえ!!
千、怖すぎだ!!




俺は咄嗟に、近くにいた敦に抱きついた
敦は、苦笑いしながら俺の肩を抱きしめて千たち二人を見ていた




「何か言いなよ、彩音

俺という彼氏がいるのに
洸くんを好きになったんだろ?」



『……っ…そうだよ!!
ぼ…いや、私は洸くんが好きだよ!!』



「えっ…?えぇーーっ!?」




彩音ちゃんは、思い切ったように
大きな声を出して言った





えっ…?
いやいや、えっ…!?

ま、マジで……?