私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




「俺を怒らせて楽しい?」



「いやだな〜
僕は、別に千を怒らせようなんて思ってないよ〜?

ただ、洸が気になっている女ってヤツを見たかっただけ」



「洸が千の彼女のことを気になっている?」




洸、もしかしてお前…
千の彼女のこと…




「まあ、でも…
洸は、蛍に似ている女だから気になっているのかもね

あの子、ちょっと自分に自信ないとことか蛍に似てるし」



「そう…
洸のヤツは、彩音のこと好きじゃないんだね

よかったぁ〜
僕、安心したよぉ〜

洸くんが彩音ちゃんを好きになったら
どうしようかなぁ〜って思っていたからぁ〜」




千は少し考えたあと、いつもの話し方に戻りニコニコと笑っていた




「洸に何かしたら……殺すからね」



「分かってるよぉ

僕も遥ちゃんを敵に回したくないからぁ
危ないことはしないよぉ」




二人は、目には見えない
バチバチという火花を散らしている感じだった




似た者同士だな、コイツら…
コイツらが敵対したら、すごいことになりそうだな…




「あっ、でも…
彩音ちゃんは洸のこと好きみたいだよ〜

洸のこと好きって聞いたら
頬を赤く染めてたし〜

ヤバいんじゃないの、千〜」




「………………そっか…

やっぱり、彩音のヤツ…
俺という存在がありながら、二股かけるなんてな

許さねぇぞ
今度は、首輪をつけて監禁してやる

もう一生、俺から逃げられないようにな」



「怖〜い♡
でも、僕…そういう顔の千も好きだな〜

じゃあ、頑張ってね
僕は、洸と入れ替わるから

絶対に洸に手を出すなよ」



「分かってる」




遥は念を押すように、千を睨んで言うと
千は頷いて答えた

遥は千の姿を見て、ニコッと笑って
俺らから離れて行った




「敦ぃ、敦は洸くんのこと好きなんだよねぇ〜?

だったら、手伝ってあげるよぉ」




千は、俺に飛びっきりの笑顔を見せて
俺は、千の怖さに身体中が震えた




何をするつもりだ、千……