「俺を怒らせて楽しい?」
「いやだな〜
僕は、別に千を怒らせようなんて思ってないよ〜?
ただ、洸が気になっている女ってヤツを見たかっただけ」
「洸が千の彼女のことを気になっている?」
洸、もしかしてお前…
千の彼女のこと…
「まあ、でも…
洸は、蛍に似ている女だから気になっているのかもね
あの子、ちょっと自分に自信ないとことか蛍に似てるし」
「そう…
洸のヤツは、彩音のこと好きじゃないんだね
よかったぁ〜
僕、安心したよぉ〜
洸くんが彩音ちゃんを好きになったら
どうしようかなぁ〜って思っていたからぁ〜」
千は少し考えたあと、いつもの話し方に戻りニコニコと笑っていた
「洸に何かしたら……殺すからね」
「分かってるよぉ
僕も遥ちゃんを敵に回したくないからぁ
危ないことはしないよぉ」
二人は、目には見えない
バチバチという火花を散らしている感じだった
似た者同士だな、コイツら…
コイツらが敵対したら、すごいことになりそうだな…
「あっ、でも…
彩音ちゃんは洸のこと好きみたいだよ〜
洸のこと好きって聞いたら
頬を赤く染めてたし〜
ヤバいんじゃないの、千〜」
「………………そっか…
やっぱり、彩音のヤツ…
俺という存在がありながら、二股かけるなんてな
許さねぇぞ
今度は、首輪をつけて監禁してやる
もう一生、俺から逃げられないようにな」
「怖〜い♡
でも、僕…そういう顔の千も好きだな〜
じゃあ、頑張ってね
僕は、洸と入れ替わるから
絶対に洸に手を出すなよ」
「分かってる」
遥は念を押すように、千を睨んで言うと
千は頷いて答えた
遥は千の姿を見て、ニコッと笑って
俺らから離れて行った
「敦ぃ、敦は洸くんのこと好きなんだよねぇ〜?
だったら、手伝ってあげるよぉ」
千は、俺に飛びっきりの笑顔を見せて
俺は、千の怖さに身体中が震えた
何をするつもりだ、千……

