俺は、クレープを全て食べ満足していた
美味かった〜
今度は、敦誘って来ようかな〜
「あっ……
洸、口の端にクレープついてるよ」
「ん?どこ?」
「ここ」
「……っ!?」
遥は、いきなり俺の顔に近づくと
俺の口の近くを舐めた
「ちょっ…お前!!」
「ん。美味しい♡」
遥は、自分が何をしたのか分かってないみたいで普通に笑っていた
遥は、昔から俺に対する愛が異常だった
恋愛とかそういう感情ではないと思うが……
それに近い感情を俺に与えてくる
今のやり取りもアイツの中では
当たり前としか思ってないんだろうな……
「ここのクレープ美味しいって評判だったから一度食べてみたかったんだ〜
ホントに美味しいね!
また一緒に来ようね、洸」
心の底から嬉しそうに笑う遥を見て俺は、何も言わなかった
何故なら、俺は遥を好きじゃないから
コイツの想いは、すげぇ伝わってくるが
俺は、それを受け止める気はない
俺は、蛍に危害を加えようとするヤツ
いや、もう蛍に危害を加えたヤツを
好きになれるほど俺は、寛大じゃねぇ
遥の想いは、正直迷惑だからな……
「………………じゃあ、次はどこ行こうか〜?
カラオケ?ゲーセン?ボーリング?
それとも、いっそ……
他県まで行ってデートしちゃう?」
「おい、遥」
「………………分かってる
嘘だよ。ちょっと洸をからかっただけ
そんな怖い顔しないでよ〜
分かってるって〜
蛍の身体を連れ回すようなことはしないよ
そんなことしたら、蛍が悲しむもんね?」
俺は、蛍の身体を使っている
だから、蛍の身体で無茶するわけにはいかない
他県なんか行って、恭也と離れ離れになったら蛍は悲しむ
そんなことは、絶対に出来ない
俺は、蛍が一番大事だ
何よりも蛍の気持ちを優先させる
蛍が悲しむことは絶対にしない
「お前には、司がいるだろ
甘えたいなら、司にしろ
分かってると思うが
俺は、蛍が大事だ
お前を愛してはやれない」
「……………ははっ。そんなストレートに言わなくても……」
「何度も言ってるだろ
俺は、お前が嫌いだ
俺は、蛍を愛してるんだ」
もちろん、恋愛とかの愛してるじゃない
だが、それに近い愛情だ
俺にとって、蛍は誰よりも大事なんだ
「僕にとって、司は大事だ
だけど、洸も大事なんだよ……
甘えたいとか、愛してなんて
もう言わないよ
だけどね……
僕は、洸に幸せになってほしいんだ
蛍に縛られないで!
洸は、洸なんだ!
自分の気持ちを優先してよ!」
「俺は自分の気持ちを優先してる」
「してないよ!!
してない!
蛍の気持ちを優先してるじゃん!
ねぇ。お願いだよ……
洸の気持ちを優先してよ……
自分でも分かってるんでしょう?
今、自分が最も大切に想ってる人……」
自分が大切に想ってる人………
そんなの……
「蛍しかいない
俺には、蛍だけだ」
「もう、いい加減にしてよ、洸!!
蛍じゃない!!
蛍じゃないでしょう?
クレープ食べて美味しかったでしょう?
そのクレープ、次は誰と一緒に食べたいと思った?
蛍?違う!!
敦でしょう!?
洸は、ここに敦と来て
敦と一緒に食べたいと思ったでしょう!?
自分の気持ちに素直になってよ……
お願いだよ、洸……」
遥は、そう言って悲しそうな表情をすると俺の身体を何度も叩いた

