「そんなに敦に会いたいの?」



「あ?まあ、会いたいな……
喧嘩してぇし」



「ふ〜ん………」









敦いねぇとつまらねぇよ〜

早く帰って来ないかな……








「ねぇ!洸!」



「な、なんだよ…」








遥は、目の前にあるテーブルを叩いて
ニコニコと笑って俺を見ていた









うわぁ……

なんか嫌な予感する……









「僕とデートしよう!」



「………………はあ!?」









で、デート!?

俺とお前がか!?









「冗談じゃねぇ!誰がお前と……………」



「嫌ならいいんだよ〜?
洸の代わりに蛍呼び出して、朝まで連れ回すから〜」









蛍!?

チッ。コイツ……!!








「分かった
デートでも、何でもしてやるよ

だが、蛍に何かするのはやめろ
分かったな?」




「は〜い!」









コイツ、本当に分かってんのか……









遥は、嬉しそうに俺の手を握って

街に出掛けた









はあ……

なんで俺、遥なんかと一緒に歩いてんだ……?









俺は、嬉しそうに笑っている遥を横目で見ながら

はあ……とため息を吐いた