私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




「あっ、ちょっとぉ!

そんな大きな声出さないでよぉ!
アヤちゃんにバレちゃうじゃん!」



「あぁ…す、すまん」




しばらく、千の彼女の様子を見ていた
さっきと同じで女たちに囲まれていた
どうやら、ナンパされているらしい…

そこに、フードを被ったヤツが現れて
千の彼女の手を引っ張り、どこかに連れて行こうとした




あ、あれ…?
ちょっと、待てよ……

今のフードを被ったヤツ…




「ねぇ、今のって…
洸くんだよねぇ…?」



「やっぱ、そう思うよな…」




いつもの喧嘩するときの洸の格好に似ていて、千も俺と同じことを思っていた

俺と千は、二人を追いかけると近くにあるカフェに入り、話していた


俺らは見つからないように
遠くから、それを覗いていた




「何話してるんだろぉ…」


「…………さぁな」




千はもちろん、俺も二人の会話が気になっていた

やはりフードのヤツは、洸で…
千の彼女と洸はニコニコと笑って話していた




「………ねぇ、敦ぃ…
洸くんさぁ…アヤちゃんに惚れてないよねぇ…?」



「それはねぇだろ…
どっちかっていうと、千の彼女が洸に惚れてねぇか…?」




洸は、いつもどおりだが…
千の彼女は、顔を真っ赤にさせて洸と話していた

千はテーブルに指をトントン何度も音をたてていて、明らかに不機嫌な顔をしていた