私の中にあと二人いる 【 番外編2 】






私は、少し顔を上げて遥さんを見た








うわぁ……

やっぱり、遥さんって……


すごく綺麗で可愛い……









遥さんは、綺麗とも言えるし
可愛いとも言える顔をしていて

周りにいた、お客や店員の男の人たちは
遥さんを見て頬を赤く染めていた









私がこう思うんだ

男の人たち……


いや、辰也さんだってきっと……








「ねぇ。涼香ちゃんから見て辰也くんって、どんな人なの〜?」




『えっ……?』




「ほら。辰也くんって、一応組の人間でしょう〜?
あっ……まさか、辰也くんが組の人間だってこと知らない?」




『い、いえ。知ってます…』









辰也さんが、そういう家系に生まれ育っているのは

辰也さんと出会ったときに、辰也さんから教えてもらった









「僕が知ってる辰也くんってさ〜
すごく怖い人なんだよね〜

辰也くんって、自分に逆らう人や気に食わない人はみんな消しちゃうから


僕、辰也くんだけは敵にまわさないようにしてるんだよ〜」





『た、辰也さんは…!
そんな怖い人じゃありません!!

…………あっ…す、すみません……』









私は、遥さんの言葉についムキになって
大きな声を出して言ってしまった









は、恥ずかしい……!

で、でも辰也さんを誤解されたくないから………








「うん。そうだね〜
辰也くんは、君の前では優しいのかもしれないね〜?」




『えっ……?ど、どういう意味ですか…?』








遥さんは、店員からもらったコーヒーを飲むと、ニコッと笑ってそう言ってきた









辰也さんは、私の前では優しい……?