〜 蛍 視点 〜
「あ、あれ……?
なんか遥たちがいるレーン……
人溢れてません?」
『えっ……!?』
私は、光輝さんにそういうと……
光輝さんは、驚いた表情をして遥たちがいるレーンを見た
遥たちがいるレーンには……
人だかり……というか、特に女の人たちが沢山いた
えっ……!?
一体、どうなってるの……!?
『ちょっ、俺見てくるわ!』
「えっ……なら、私も!」
「お前は、行くな」
「き、恭也……」
恭也は、私が光輝さんと一緒にいるのが気に食わないのか、私の腕を掴んだまま離さなかった
光輝さんは、そんな私たちを見て
苦笑いしながら、遥たちがいるレーンに向かって走って行った
「恭也………」
「もう兄貴たちはいいだろ
俺を一人にするな」
一人にするな……って…
一人にした覚えはないけど……
そんな捨てられた子犬みたいな顔されたら……
もう何も言えないよぉ……////
『うぁ…!』
「夕也。後は一人で遊んでろ
側で見ててやるから、俺らの邪魔すんなよ?」
「えっ……?ちょっ、ちょっと!
恭也……!?」
恭也は、そういうと夕也の頭を撫で
夕也の背中を押し、一人でボーリングをさせられていた
夕也は、恭也の気持ちが分かったのか…
一人で楽しそうに遊んでいた
「き、恭也……!?」
「心配すんなよ、蛍
夕也をおいて何処かに行くつもりはねぇよ
きちんと夕也を見てる
だけど……
俺も楽しませろよ」
恭也は、そういうと自分の膝に私を乗せ
後ろから抱きしめてきた
首筋に、チュッと可愛いリップ音がして
私は、恥ずかしくて顔が真っ赤になったのを自覚した
「恭也………っ!」
「嫌なんて言うなよ
俺だってこれでも我慢してたんだからな……?
蛍は、上手いな〜
俺に嫉妬させて、性欲を煽るなんて〜」
「えっ……!?
そ、そんなつもりないよ…っ!?」
「まあ、いいから
ちょっと付き合えよ」
恭也は、ニヤッとそう言い笑うと……
人の視線を気にも留めず、夕也がゲームを終わるまで私を離してくれなかった