〜 司 視点 〜
俺は、ジュースを手に持ったまま
遠くにいる遥と湊人さんを見ていた
二人が話している姿を見て
複雑な気持ちになった
嫉妬……はしている
だが、そんな嫉妬で怒り狂ってはいない
見る限り、遥は懐かしそうに湊人さんを見ていたから大丈夫だと思った
遥は、きちんと湊人さんのことを
過去の男としてみてると………
冷静に考えれば……
遥が湊人さんに抱きついたりしてたのは……
俺に嫉妬してほしかったんだと思う
元彼を利用するなんて……
遥くらいしか思いつかないだろう
湊人さんは、遥にまだ気があるみたいだから……
遥と少しでも二人っきりで話をさせて
諦めてもらおう
『すみませ〜ん』
「…………はい?」
二人組みの女に声をかけられ……
俺は、無視は出来ず返事をした
たぶん、ナンパだろ……と思いながら
『や、ヤバッ……
超カッコイイじゃん…っ////』
『うんうん!
あの〜、一人なんですか〜?
よかったら〜、私たちと〜』
女特有の香水や甘えた声を出す女たちを見て
俺は、気持ち悪いと思いながら誘いを断わった
昔は、近くに寄ってくる女すら無理だったが……
遥のおかげなのか……
それとも俺の意識が強くなったのか……
女に冷たく接することはなくなった
『えぇー、遊びましょうよ〜
ずっと見てたんですけど〜
一人でいますよね〜?
一人って、つまらなくないですか〜?』
『私たちも暇してるんで〜
遊びましょうよ〜』
なんで諦めないんだよ
断わってるだろ
あー、どうすっかな……
こんなとこ遥に見られたりしたら……
「お待たせ、司…っ♡」
「は、遥……っ!?」
俺の腕に温もりが来たと思ったら……
遥が満面の笑みで俺の腕に抱きついていた

