私の中にあと二人いる 【 番外編2 】






〜 司 視点 〜








俺は、ジュースを手に持ったまま
遠くにいる遥と湊人さんを見ていた

二人が話している姿を見て
複雑な気持ちになった




嫉妬……はしている

だが、そんな嫉妬で怒り狂ってはいない







見る限り、遥は懐かしそうに湊人さんを見ていたから大丈夫だと思った


遥は、きちんと湊人さんのことを
過去の男としてみてると………







冷静に考えれば……



遥が湊人さんに抱きついたりしてたのは……

俺に嫉妬してほしかったんだと思う






元彼を利用するなんて……

遥くらいしか思いつかないだろう







湊人さんは、遥にまだ気があるみたいだから……

遥と少しでも二人っきりで話をさせて
諦めてもらおう









『すみませ〜ん』



「…………はい?」








二人組みの女に声をかけられ……

俺は、無視は出来ず返事をした



たぶん、ナンパだろ……と思いながら









『や、ヤバッ……
超カッコイイじゃん…っ////』






『うんうん!

あの〜、一人なんですか〜?
よかったら〜、私たちと〜』









女特有の香水や甘えた声を出す女たちを見て

俺は、気持ち悪いと思いながら誘いを断わった






昔は、近くに寄ってくる女すら無理だったが……




遥のおかげなのか……
それとも俺の意識が強くなったのか……


女に冷たく接することはなくなった










『えぇー、遊びましょうよ〜
ずっと見てたんですけど〜

一人でいますよね〜?
一人って、つまらなくないですか〜?』





『私たちも暇してるんで〜
遊びましょうよ〜』










なんで諦めないんだよ

断わってるだろ



あー、どうすっかな……

こんなとこ遥に見られたりしたら……










「お待たせ、司…っ♡」



「は、遥……っ!?」









俺の腕に温もりが来たと思ったら……

遥が満面の笑みで俺の腕に抱きついていた