「ははっ。違うよ〜
慶都は、僕の娘を利用して
僕の傍にいるつもりなんだよ〜」
『えっ……!?
慶都も遥に惚れてるの!?』
「そうだよ〜
もう2年くらい僕だけを想い続けてるよ〜」
『2年…っ!?あの慶都が!?』
何人もの女の人と関係を作り
一人に絞ることは絶対にしない、あの慶都が!?
『な、なんで……慶都に預けたの…?
企みが分かっているなら……普通預けないよ…?』
「………………僕は、あまり娘に関わってはダメなんだ……
こんな僕を真似して、男を誘惑したらどうする?
僕と司の子どもだよ?絶対に最強になる」
遥は、昴くんをぎゅっと強く抱きしめながら遠くを見ていた
遠くの方には、司くんが気を利かせてくれたのか
それともただ嫉妬してるからか分からないが……
ジュースを手に持ったまま、俺らに近づいてこようとしていなかった
「僕は、雫が嫌いってフリをしないとダメなんだ……じゃないと、雫はダメになる
なら、雫を利用しようとしている慶都に預けるのが得策だよ
慶都なら、女の扱いには慣れている
だから雫が慶都に惚れれば、馬鹿な考えはおきないと思うからね……」
『遥………』
遥は、本当に子どもを大切にしてるんだね……
でもね、遥……
雫ちゃんは、それで本当に幸せなのかな…?
慶都が自分の母親に惚れていると分かれば……
絶対に悲しむよ……?
「慶都に大事な僕の娘を渡すのは嫌だけど……
慶都なら、絶対に大切にしてくれると思うから……仕方なくだよ…」
遥……
本当は、今にでも雫ちゃんの元に行って
抱きしめたいんだろうな……
それで本当に、遥も雫ちゃんも幸せになれるのかな……?
「あっ……!司、ナンパされてる!
ちょっと僕、行ってくる!
湊人、少しだけ昴のことお願い!」
『えっ……!?ちょっ、ちょっと!
遥……っ!?』
遥は、遠くの方でナンパされてる司くんを見て、俺に昴くんを預け司くんの元に駆け寄って行った
はぁ…………
遥の中では、自分の子どもより
司くんが一番なんだね………
何故か俺は、呆れてるようなホッとしたような気持ちになっていた

