私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




〜 敦 視点 〜




「聞いてよぉ、敦ぃ〜!!」


「うおっ…!な、なんだよ
どうした…?」




朝、目が覚めると千が顔を顰めながら俺に抱きついてきた




「アヤちゃんが浮気してるかもしれないんだぁ…っ!」



「……? アヤちゃん…?
誰だ、アヤちゃんって」




そんな名前聞いたことないぞ?
千の知り合いにアヤちゃんって子がいるのか…?




「僕の彼女だよぉ!」


「ああ…彼女か…って、お前彼女なんていたのかよ!?」




初耳だぞ!
千に彼女がいたなんて!

好きなヤツがいるってのは聞いていたが…
その子と付き合えたのか?




「うん…
僕が告白してねぇ…

無理矢理付きあ…あっ、違うやぁ
まあ、とにかく付き合えたんだけどさぁ

なんか、最近…
とても楽しそうなんだよねぇ…」



「……?よかったじゃないか
楽しそうなら」




どこか変なところあるか…?




「違うよぉ!僕がいるときじゃなくてぇ
僕がいないとき楽しそうにしてるんだよぉ!

しかも携帯を見ながらぁ!
どう見ても浮気してるよぉ!」




………僕がいないときって…
お前、どうやってそれを知ったんだよ

とは言えず黙っていることにした




「友達かなんかじゃないのか?」



「絶対に違う!
友達なら、こそこそとメールしないでしょう!?

絶対に浮気してるんだよぉ!」




疑いすぎだと思うが……

本当なら、その彼女
千に酷い目に遭うな…




「携帯見ようとしたら
パスワードついてるし、見れないようにしてるんだよぉ!?

絶対に浮気してるぅ!!」



「確かめればいいじゃねぇか

直接聞いて、ダメなら
その相手を見つけるしかねぇだろ」




千は俺の言葉に頷くと
俺の手を引っ張り、ついてきてと言ってきた




「お、おい…どこに行くつもりだ?」



「今日、アヤちゃんが友達と遊ぶから出かけるんだよぉ

でもね、その友達に聞いたら
今日はアヤちゃんと出かける用事はないっていうんだよぉ

これって、アヤちゃんが男と会うってことだよねぇ?


敦、一緒に来てぇ
僕、一人じゃ心細いからぁ」





俺は断りたかったが
前に千の誘いを断って酷い目に遭わされたから、断れず黙ってついて行くことにした