私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




『どうも。初めまして
俺、片桐 迅 といいます

すみません、夜分遅くにお邪魔してます……』




「あっ…いえ……」






迅は、人当たりの良い顔で
司に挨拶をすると

司は、今の状況が分からず
混乱しながら、説明しろ!と言っている風に僕にアイコンタクトしてきた





『遥とは、友人…みたいなものでして…
用事があり近くを通っていたら、偶然
遥と久しぶりにお会いしたので、遥の家で長話をしていました

すみません、こんな時間まで…』





「あっ…ああ、そうなんですか?
いえ、俺は大丈夫なんで…

どうぞ、ゆっくりしていってください」





『すみません…
お気遣いありがとうございます』




「いえ…」






迅は、優しく微笑みながら司に話していたが…

嘘を見破る司は、迅のそんな嘘臭い演技に気づいたのか苦笑いしながら話していた





迅、ダメだって〜
司に、そんな演技は聞かないよ〜

僕の演技にも騙されないんだから…
迅の演技に騙されるはずないじゃん〜






『………………どうやら、あんたには
俺の演技が通用しないみたいだな…

さすが、遥の夫だな…』






迅は、司の態度に気づき
本性を出し、いつもどおりの話し方をし始めた

そんな迅に司は、一瞬驚いた顔を見せるとすぐにニコリと笑った






「遥と毎日一緒にいるものですから…
大抵なことは、見破れます」




『俺の演技は、大抵なことなんだな…』






迅は、少し落ち込んだ表情を見せると
司をじーと見つめていた





「な、なんですか…?」



『いや、遥はやっぱ面食いだと思ってな…
あんた、昔相当モテただろ?
てか、今もモテてるだろ?』



「………は?」





「迅〜
司を自分が経営するホストクラブに入らせようとか思わないでよ〜?

司は、僕のものなんだからね!」





『なんだよ
ただ、見てただけだろ?

そんな入らせようとか思ってねぇよ
まあ、入ってくれるなら嬉しいけどな?』





油断も隙もないね……

迅は、絶対に司の顔を気に入った
獲物を見る目でみてたから分かる


僕が止めなかったら、絶対に
ホストにならないか?とか誘っていたはずだ