私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




『ホント、遥……変わったな……
昔の方が俺は好きだったな…

辰也がガッカリしてた理由が分かったぜ』




「いいもんだよ、家庭って……
温かい。すごく心が温かくなるんだ……」




『…………俺には、理解出来ねぇ』





「理解しようとしてないだけだよ
迅も、いつか気づくよ

年を重ねても、自分を迎えてくれる人…
自分をいつまでも変わらず愛してくれる人がいることの嬉しさを……ね…?」





『………………はぁ…ホントに変わりやがって……』




「迅もそろそろ身を固めなよ?

一人で過ごす寂しさが……
一番ツライこと…

分かっているでしょう?」





『……………だから…
分かっているからこそ、お前に傍にいて欲しかったんだよ

俺と同じ性格なら…
俺を、一番理解してくれるだろ?』





「理解出来るよ
理解出来るからこそ、アドバイスをしてあげたんじゃないか

僕は、迅とは一緒にいられないからね…」




『面白くねぇ
マジで、ツマラナイ女になりやがって』







今度は、迅が拗ねたように僕から顔を逸らし、コーヒーを飲み続けていた

僕は、そんな迅に何も言わず
ただ微笑んだ






大丈夫だよ、迅……

僕が幸せになれたんだ


迅もいつか幸せになれるよ……








ガチャ………




「ただいま」


「あっ、司が帰ってきた!」





玄関のドアが開く音が聞こえ
司の声がしたので、司が仕事から帰ってきたのだと分かった





『………夫か?』



「そうそう〜」



『ふ〜ん…』





「遥、誰か来てるの…か………
あっ、こんばんわ…」






司が僕らがいるリビングに入ってきて
迅を見て、挨拶をした