『いやだわ、あの子
彼氏を泣かせてるみたいよ…』
『可哀想…
何か言われたんじゃない…?』
『あれ?あの子、女の子?
男の子にも見えるけど…』
『えぇ…じ、じゃあ…
男同士が付き合ってるってこと…?
いやだわ、最近の子は…』
通行人が俺らを見て、こそこそと話していた
う、うっせぇな!!
恋人同士じゃねぇよ!!
だ、第一、コイツ…女だし!
み、見てんじゃねぇ!!
「…っ…グス……」
「………っ…ごめんな…」
彩音ちゃんの方が俺より背が高くて
頭を撫でようかと思ったが無理だと判断して…
俺は彩音ちゃんを優しく抱きしめ返して
背中を撫でた
しばらくして、彩音ちゃんは泣き止み
俺に抱きついていたことを恥ずかしく思ったのか顔を真っ赤にさせて、俺から離れた
「ははっ。可愛いな」
「……っ…////」
その姿が女としか見えず
素直に可愛いと思った
俺はそれを口に出してることに気づいていなくて、彩音ちゃんはより顔を真っ赤にさせていた
「あ、あの…
名前聞いてもいいかな…?」
「俺?俺は、黒澤 洸
洸って、気軽に呼んでくれ」
俺は笑顔で彩音ちゃんに言うと
彩音ちゃんは、もうこれ以上ないくらい
顔を真っ赤にさせていた
耳まで真っ赤だ…
熱あんじゃねぇか…?
大丈夫かな…?
「あの…
また、会えるかな…?」
「ん?ああ…
いいぜ。会おう!」
俺と彩音ちゃんは、携番を交換して
俺は彩音ちゃんが心配だったので家まで送ると言ったら…思いっきり拒絶された
軽くショックを受けたら…
「あ、嫌いとかそんなんじゃないよ!?
ボクの家の近くに、ちょっとヤバい人がいて……
ボクが男といるだけで、すっごく怖くなって…
ボクもその一緒にいる相手も危ないっていうか…
だから、洸くんが家に近づくと
洸くんが危ないから……」
彩音ちゃんは、目を泳がせて
俺に送らなくていいと言ってきた

