「蛍……

遥に何言われたか知らないが……


俺は、お前を手離すつもりはねぇ



蛍が俺を拒んでも……

俺は絶対にお前を離さねぇからな」









なんで……

なんで……っ



恭也は、私が一番言ってほしい言葉をくれるの……



恭也は、なんでこんな私に……

そんな言葉を言ってくれるの……









「俺、前に言ったよな?

お前が俺を拒んだら、俺しか見れないようなところに閉じ込めて監禁してやるって…


絶対にお前を離さねぇ…って言ったよな?



もうお前の意思は関係ねぇ

監禁してでも、俺しか見れねぇよう
お前をどこにも行かせねぇようにしてやる」









恭也は、そう言うと……

私の腕を掴んで、部屋から出した










監禁………

確かに、恭也はそうするって言っていた


監禁……

そうしたいほど、恭也は私のことを……








「恭也、待って…」



「………やっと俺の名前呼んでくれたな」








私は、恭也に声をかけ

恭也の足を止めた









「恭也は、私じゃない人のことが好きなんだよね……?

私を監禁したら、その人きっと悲しむよ…?


そんなことしちゃダメだよ……

好きなら、その人一人を愛さないと…」







「………………蛍、何言ってやがる…

俺がお前以外の女を愛すわけねぇだろ…」





「えっ……?」





「蛍はたぶん、遥に騙されてんだよ…
俺は何があっても、お前しか見ねぇ

遥の言葉は忘れろ
俺はお前だけだよ」






「……………恭也…」












私は、また遥に騙された……?

恭也は、私しか見てないの……?