私の中にあと二人いる 【 番外編2 】





〜 蛍 視点 〜







ガチャ…………







部屋のドアが開き、ドアの方に顔を向けると……

恭也がホッとした顔で私を見つめていた








ど、どうして……

どうしてここに、恭也が…………








「蛍……

俺のことが嫌になったのか……?」








恭也は、そう言うと……

私に少しずつ近づいてきたが…



私は、恭也が足を進めるたび

一歩ずつ遠ざかった








「………………き、嫌いじゃない…

嫌いじゃないけど………」










嫌いになるわけない

だけど、恭也は…………



私を嫌いに……

こんな何もない私に愛想つきた……











「けど…なんだよ

俺が嫌いじゃないなら…
なんで俺から離れたんだよ…っ!


今だって……
俺から離れてるじゃねぇか!



嫌いじゃないなら…
なんで俺を拒んでんだよ…っ!」








「…………っ…」










いつも、クールな恭也が……

取り乱したように声を張り上げて、私に向かって言った








「答えてくれよ……蛍…
頼むから……

なんで俺を拒むんだよ…」










私は、恭也の言葉に答えることは出来なかった

答えてしまったら……


恭也が今、想っている人と…
上手くいかないような気がしたから…










恭也には、幸せになってほしい

私は、恭也を幸せにすることは出来ないから……


それを分かって恭也は、私に愛想尽きたんだから……




いつかは、こうなると思っていた

恭也は、私に愛想を尽かす…と……


何も出来ない。美人でもない私を……
恭也が、ずっと見てくれるはずがない



私が男だったら、自分みたいな女は選ばない



私は、いつか恭也に捨てられるという覚悟をしていた

結婚しよう…って前に恭也は言ってくれたけど……



私は、その言葉は叶わないと思って期待はしていなかった

期待してしまったら……


私は、絶対に壊れると思ったから……




だから、今の状況は……

苦しくない、悲しくない


予想してたことだから……