「なら、蛍の居場所を教えろ」
「もぉ、恭也もしつこいねぇ……
僕は、知らないって言ってるだろ」
お前が知らないわけねぇだろ
お前は、俺らより色んなことを知っているヤツだからな……
「お前がその気なら……
俺は司に何するか分からねぇぞ」
前の遥なら……
他人がどうなっても何とも思わなかったが……
今の遥は……
司に夢中だ
司のためなら何だってするヤツだ
蛍のためだ。司を利用させてもらう
「司に何をする気だ
司に何かしてみろ……僕は、恭也に……
いや、蛍に何するか分からないぞ」
「俺も今のお前と同じ気持ちなんだよ!
大切なヤツを奪われて、黙っていられるわけねぇだろ!」
「………………………はぁ…もういい。面倒くさい。面白くない
蛍を返すよ…」
遥は、ため息を吐くと
俺に蛍を返すと言ってきた
「やっぱりお前が絡んでいたか……」
「僕が無理矢理連れ出したわけじゃないよ?
蛍は、きちんと自分の意思で
恭也の元からいなくなったんだ」
蛍が自分から………?
「まあ、後は好きにしてよ
僕はもう疲れた……
司に癒してもらうから」
「おい、待て!
蛍の居場所はどこだ!」
「この部屋の隣だよ
じゃあね」
遥は、そう言うと
俺に背中を向け、ひらひらと手を振り
部屋から出て行った

