私の中にあと二人いる 【 番外編2 】





「遥、遅いなぁ………」





いた!!





人混みの中で一際目立っている

チャラい感じのカッコイイ男………


鳳凰の元幹部……慶都!!





あの女に惚れている男を一人ずつ誘惑して……

私のものにしてみせる!







私は、遥という女に似た格好をして

性格もそっくりに演技することにして


慶都に近づいた






うふっ。

あなたは、僕の虜にしてみせる!






『痛っ……
ちょっと、どこ見てるの!

僕の身体に傷がついたら、どうするつもり!?』






僕は、慶都に近づいている途中

硬い胸に当たり、男の身体だと分かった
僕は、ぶつかった衝撃でその場に倒れそうになったが……


男は僕の腕を掴んで
自分の腕の中に僕を入れ抱きしめた






「フッ。それって僕のマネ?

全く似てないよ」





『なっ………!』






顔を上げると、そこには……

中性的な顔立ちの男?女?


黒澤 遥がいた







『黒澤 遥……!
いや、黒澤 蛍!!』





「は?僕は、黒澤 遥 だけど?
蛍と勘違いしてるの?」





『そんな演技が僕に効くと思う!?
あんたは、黒澤 蛍 だよ!

遥って名前にして、多重人格だと偽ってるくせして!』





「君、何言ってるの?
日本語話してくれないかな?」





『馬鹿にするな!!』






僕は、黒澤 蛍 の身体を押し離れ
黒澤 蛍 の頬を平手打ちしようとしたら…





「馬鹿にするな?
はっ。それは、こっちのセリフなんだよ!

僕たちを真似して
周りを巻き込みやがって……!


お前は絶対に許せない
僕の大事な洸を傷つけたこと、後悔させてやる」





黒澤 蛍 は、僕の手を掴むと
強く握りしめ、睨んだ






『痛…っい』




「あ。ゴメンね〜?
今の僕、男だから力加減が分かっていなかったよ〜」




『はあ?男?』






コイツ、何を言ってやがる…






「抱きしめたとき気づかなかった?
僕の身体、今……

男の姿なんだよね〜」





『……なっ、何言って……』





「君さ〜
僕らの真似するのは、いいけど〜

完璧に真似してくれないかな〜?

僕たちの品性が落ちるじゃん」





『お前……っ!!』







黒澤 蛍 は、遠回しに
僕の品性が低いと言ってきた


僕は、ムカついて
怒りを表したが……


黒澤 蛍 は、そんな僕を嘲笑うかのような態度をしていた