「遥、遅いなぁ………」
いた!!
人混みの中で一際目立っている
チャラい感じのカッコイイ男………
鳳凰の元幹部……慶都!!
あの女に惚れている男を一人ずつ誘惑して……
私のものにしてみせる!
私は、遥という女に似た格好をして
性格もそっくりに演技することにして
慶都に近づいた
うふっ。
あなたは、僕の虜にしてみせる!
『痛っ……
ちょっと、どこ見てるの!
僕の身体に傷がついたら、どうするつもり!?』
僕は、慶都に近づいている途中
硬い胸に当たり、男の身体だと分かった
僕は、ぶつかった衝撃でその場に倒れそうになったが……
男は僕の腕を掴んで
自分の腕の中に僕を入れ抱きしめた
「フッ。それって僕のマネ?
全く似てないよ」
『なっ………!』
顔を上げると、そこには……
中性的な顔立ちの男?女?
黒澤 遥がいた
『黒澤 遥……!
いや、黒澤 蛍!!』
「は?僕は、黒澤 遥 だけど?
蛍と勘違いしてるの?」
『そんな演技が僕に効くと思う!?
あんたは、黒澤 蛍 だよ!
遥って名前にして、多重人格だと偽ってるくせして!』
「君、何言ってるの?
日本語話してくれないかな?」
『馬鹿にするな!!』
僕は、黒澤 蛍 の身体を押し離れ
黒澤 蛍 の頬を平手打ちしようとしたら…
「馬鹿にするな?
はっ。それは、こっちのセリフなんだよ!
僕たちを真似して
周りを巻き込みやがって……!
お前は絶対に許せない
僕の大事な洸を傷つけたこと、後悔させてやる」
黒澤 蛍 は、僕の手を掴むと
強く握りしめ、睨んだ
『痛…っい』
「あ。ゴメンね〜?
今の僕、男だから力加減が分かっていなかったよ〜」
『はあ?男?』
コイツ、何を言ってやがる…
「抱きしめたとき気づかなかった?
僕の身体、今……
男の姿なんだよね〜」
『……なっ、何言って……』
「君さ〜
僕らの真似するのは、いいけど〜
完璧に真似してくれないかな〜?
僕たちの品性が落ちるじゃん」
『お前……っ!!』
黒澤 蛍 は、遠回しに
僕の品性が低いと言ってきた
僕は、ムカついて
怒りを表したが……
黒澤 蛍 は、そんな僕を嘲笑うかのような態度をしていた

