〜 遥 視点 〜
『なら、何か欲しいものがあったら言って?
すぐに用意させるから』
「す、すみません……っ
本当にありがとうございます…!」
蛍をホテルの一室に泊まらせ
蛍は、來に深々と頭を下げた
「じゃあ、僕は行くね〜?
また何かあったら、連絡してね〜?
あ、あと……
絶対に、しばらくの間はこの部屋から出ないでね?
ここまで来て、恭也に見つかったら全て台無しだから〜」
「う、うん…分かったよ…
遥。色々、ありがとう…」
「いいよ〜
じゃあね〜」
僕は、それだけ伝えると
來の背中を押して、部屋から出た
『本当にそっくりなんだね〜?
ビックリしちゃったよ』
「双子みたいなものだからね〜
あっ。ありがとね?
急に頼んだりして」
『そんなの気にしなくていいよ〜
遥の頼みなら、何だってするから〜』
來は、僕の手を握ると
隣の部屋に入れて、ニコッと笑った
『でも〜
あんなに嫌いって言ってた、あの子を
助けるなんて、どうしたの〜?
仲直りしたの〜?』
「仲直り?
來、間違ってるよ
僕は、蛍とケンカしてたわけじゃない
これは、僕の復讐だよ
楽しみと言ってもいい
蛍を虐めること……
それは、僕にとって快感なんだよ…
僕らを裏切った女を虐める……
最高に楽しくな〜い?」
『いや〜ん♡
遥、怖〜い』
「蛍を助けたわけじゃない
蛍が恭也から離れれば、恭也も蛍も少なからず絶望するだろ?
恭也のことは好きだけど〜
あの女を好きになった恭也が悪いんだから
二人、一緒に絶望してね♡」
恭也が浮気……?
はっ。あり得ないよ
あの蛍にお熱の恭也が
蛍以外を好きになるはずない
なら、何故分かってて
あんなこと言ったか?って?
さっきも言ったけど
二人が絶望するとこを見ていたいから
両想いの二人が
想い人と引き離される
少なからず絶望するだろ?
それを見るのが、僕は楽しいんだよ〜
それと、もう一つ………
「來。恭也と一緒にいた女……
調べてくれた?」
『うん。遥の言っていたとおり……
この女……遥と洸って子の前に現れた子だったよ』
來は、引き出しから紙を出してきて
紙には、僕が調査して欲しいって頼んでおいた女のことが書かれていた
『この子……
あなたみたいに多重人格ではないみたい…
この子……………』
「…………へえ、そういうこと…
そんなことだろうと思ったよ……」
來は、僕の肩に手をおくと
耳元で女について話してきた
『それで?
どうするの?
まさか、このままにしておくってことないでしょう〜?』
「フッ。
もちろん、僕がズタボロにしてやるよ
二度と僕らの前に顔を出せないくらいにね……」
僕なら、まだ許せたけど……
この女は、洸にまで手を出したんだ…!
僕の大事な……洸に……
この女は……っ!!
『私がやってあげてもいいよ?
すぐに片付けてあげる』
「來。邪魔しないで
コイツは、僕の獲物だ
僕が片付ける」
僕がやらないと……
この女は、恐怖しないだろ?
肉体的にも、精神的にも
無茶苦茶にしてやるよ
僕らに喧嘩を売ってきたこと……
後悔させてやる
『どこにいるか分かるの?』
「あー、それなら大丈夫
僕に似た性格のヤツがいるってことは…
僕の大事な人を狙うはずだから」
『どうして、そう思うの?』
「僕なら、そうするからだよ
相手のものを全て奪い、屈辱を味わわせる
この女が次に狙う獲物は……
僕に惚れてる慶都だよ」
僕に惚れている慶都を……
自分のものにしたら……
僕の魅力より
自分の方が魅力があると分からせれる
でもね……
そう簡単に慶都は君に堕ちるかな〜?
良太と違って、慶都は僕しか見てないからね〜
『ねぇ、遥〜』
「なに?」
『ご褒美くれるんでしょう〜?』
あー、そうだった
來にあげる約束していたね…
「いいよ
僕の身体存分に味わえよ」
『フッ。じゃあ、いただきます♡』
僕は、今……
男の身体になっている
來は、男の姿の僕に惚れているから…
男の身体じゃないと喜ばない
言っておくけど……
男になったのは、來のためだけじゃないよ?
ショーは、まだ終わってないから…ね?

