私の中にあと二人いる 【 番外編2 】





〜 恭也 視点 〜






『ほら、お姉ちゃん
一緒に遊ぼうって〜』




『俺らが全て金出すからさ〜』




『どうせ一人なんでしょう?
なら、俺らと楽しく遊ぼうって〜』






俺は、週に一度見回りをしている

最近、俺のシマで馬鹿な真似している奴等が増えているので
俺が見回ることになっている





チッ。
またこんなことしないといけねぇとはな…

あーあ、早く帰って蛍を抱きしめてぇ……





「おい、お前ら何やってる」





『……っ…!如月 恭也!!』



『えっ!?マジで!?
ちょっ、やべぇって!早く逃げよう!』



『待て、俺をおいていくなってー!!』







女に絡んでいる三人組の男に声をかけると、男たちは俺の顔を見た瞬間去って行った






チッ。

ちょっとは、気晴らしさせろ







「おい、女……
こんな時間に一人で歩いてるんじゃねぇ」



『……………あなたには、関係ないでしょう』




「あ?」






女をよく見ると………

外見は、綺麗な顔立ちだったが…
どこか影のある女だった






『助けてくれたことには感謝してる
だけど……

助けて欲しいなんて言ってない』




「はあ?」







女は、そう言うと……

悲しい瞳をして俺から離れて行こうとした



俺は、何故か……

その女が放っておけなくなり、女の腕を掴んだ






『なに?離して』




「送って行く」




『いらない。離して』





「俺のシマで、また問題起こされても困るんだよ

送って行く」





『…………………分かったから…
離して…』






俺は、女の腕を離して
女の家まで送った


送っている間……
女は、俺と一言も話さず黙って俯いていた





「お前、もう……一人で出歩くな
また絡まれるぞ」





『……………それでもいい…
一人になるよりは、マシ……』





「お前………」





『ここ。私の家……
ありがとう送ってくれて……じゃあ』





「待て」





『なに?』





「これ、俺の携帯番号だ
何かあったら、すぐに連絡しろ」





『いらない……』





「いいから、受け取れ
寂しくなったら、かけてこい

いつかけてきても、出られるようにしとく」







俺は、女の手を掴むと
財布から取り出した名刺を女の手に握らせた






「絶対にかけてこい
好きなときでいいから

じゃあな」







俺は、そう言って女から離れた

自分でも、何故そんな行動に出たのか分からなかった



一つだけ言えることは……

放っておけねぇ女ってことだけだ