〜 蛍 視点 〜




私と遥は、何故かアキラに呼び出されて
近くのカフェで待ち合わせをしていた




「僕を呼び出すのはいいとして〜
なんで蛍まで呼ぶわけ〜?」




遥は、私の隣に座って
グラスに入っているジュースを飲みながら嫌みを込めて言った




「私にも分からないよ…
アキラの声からして、なんか深刻そうだし…
何かあったんじゃないかな…?」




恭也たちに相談してないってことは……
私たちにしか相談出来ないってことだと思う




何があったんだろう……




しばらくして、アキラが店に入ってきて
私たちを見つけると向かい側の席に座った




「すみません
急にお呼びだてして……」



「大丈夫だよ
それより何かあったの……?」



「あの、ですね……
お二人のどちらかに……

私の彼女になっていただきたいのです!」



「えっ……、えぇーーー!!」





アキラは、真剣な顔をして言うから
私は驚いてしまった

遥は、何故かニヤリと笑っていて驚いた様子はなかった





「ど、どういうこと…あ、アキラ…
か、彼女になってほしい…なんて…っ!」



「あ……すみません…
彼女になってほしいのではなく……

彼女のフリをしていただきたいのです」



「彼女のフリ……?」





ど、どういうことなの……?

は、話が全く見えないんだけど……