第5章
 轟を背中の上に乗せ、MPを全て使い果たすレベルで走った。っていうのは最初の1、2分だけで、すぐダラダラ歩き始めた。なんで俺はこいつをしょってるんだ?なんでこんな面倒なことしてんだ?段々自分が何をしている、何がしたいのかがわからなくなってきた。まあいい、と思いながら殺気を感じる玄関の前に立ち、轟を一旦降ろした。「あぁぁぁんたなにしとったんじゃぁぁぁ!?」という母さんの叫び声により轟の目がさめる。「かっ母さん、許してくれよー!あっ、こいつ!轟!助けた!許してぇぇ!!」母親の拳が俺の後頭部まで時速80kmで降ってきたところで止まった。すると気を使い轟が「同じクラスの轟霧斗です。今日、エイリアン達が学校にも攻撃して、俺の家がわからなかったらしく、おぶって俺、僕をここまで連れてきてくれたんです。」すると母は「あ…あらそうなの!ならそう言いなさいよ!」と母さんが頬を赤くしていった。言う暇がねぇんだよ!「今日はうちで泊まりなさい、霧斗くん。しんどいでしょー?理玖の部屋使ってね?お腹すいてる?」笑顔で質問ガトリングを飛ばした。そうして轟は答える間もなく俺の部屋にきたのだった。