第4章
 目を覚ますとそこは暖かい、雲の上。俺は、死んだのか?…GAME OVER バッドエンド。
 ってんなわけないわ!俺は轟の目の下にいた。上を見上げると轟は左手でフラフラしている右腕を押さえながら全身に傷を覆っていた。息を荒くしながらこっちをみて口をパクパクさせてどうやらなにかしゃべっているらしいがなにも聞こえない。は?と言った瞬間瞼が落ち、ガクッといきなりこっちに倒れこんできた。「え…?ちょ、大丈夫かよ!?マジで!?はぁ!?えぇ!?」ぐてっと俺の上に伸し掛かってきた轟を抱えながら焦りで喋り捲った。どうすりゃえぇんや…ていうか俺此奴の家知らないし。めっちゃ心配なところだけど正直なところ面倒くさっ。時計の針が示す時間は0時57分。さあどうする。家に帰れば母さんのスーパー激おこスプラッシュサンダーが発されることだろう。ん?轟を家に連れて帰れば、母さんも怒らず、轟に恩を着せることができる上にこのめんどい状況を回避できる!!一石三鳥じゃねぇか!そうして俺は轟を仲間にした!テレレレッテッテッテー。