第2章
 枯れ果てた街並み。その後俺らは避難し、今、外にもう一度出たところだ。拳が震える中一人で俺は街を歩き始めた。学校はボロボロに、隕石が落ちたかのようだ。建物は全て崩壊。学校だけが半壊だった。皆は食物を探し回っている。そんな中で一人、背の高いサングラスをかけ、黒いニット帽とマスクをつけた男と肩がぶつかった。怪しすぎる…。その男の背中についていき、暗い街中をひっそりと歩いて行った。とまっ…た?すると空から粉のようなものが降ってきて合体した。ま、まさか…あれはエイリアン!?謎の取引をしているようだ。くそっ…門限が17時なのに政府から配布された腕時計の針が示すのは16時42分だ。理玖、よく考えるんだ。夜食のアイスクリームとあの男、どちらが大事なのか。いやもちろんアイスクリームだろっ…ってちょっと待てよ?今家に全力疾走で帰ってもどうせ到着するのはギリギリ17時前後。そしてもしも彼奴についていき僅かな確率ではあるが、彼奴が裏切り者で俺が捕まえたら?したら食えるかどうかもワカンねぇアイスクリームと母さんの激おこスプラッシュ(←説教の事を指します)を浴びに帰るか、報酬を得る為の最高な冒険に出るか。俺の冒険心がわめきだすと、「…っしゃぁ!真実を突き止めてやるぜ、俺!」とガッツポーズを宙に投げ出し、叫んでしまった。目を暗くなりかけている空から前を向くと、不審者が俺の目の前に…って危険性考えんの忘れてた!(←注意:アホです)