だけどレイジの大きな手から伝わってくる温もりが、私に安心しろと言ってくれているような気がして
私はただレイジの背中を見つめた。
「リョク、何でここにいるんだ」
無言のまま睨み合っていたレイジと佐伯リョクの間に、いきなりリュウガの低い声が届く
「げー!リュウガ来ちゃったのかよ」
言葉のわりに悪びれる様子もなくそう言った佐伯リョクは、リュウガを通り過ぎてレイジの前で立ち止まるとそこから無理矢理私の腕を引っ張った。
「きゃっ」
レイジと手をつないでいただけに、引っ張っられた側へとバランスを崩す私の身体
「てめェ!」というレイジの声と
「リョク!」というリュウガの声が交差したような気がする。
やっぱり少しどこかレイジと似ている雰囲気、だけど似ていない性格と見た目
「へぇ、良い女じゃん」
……私は佐伯リョクと真っ正面からご対面してしまった。



