「…どうした」
着替え終えたレイジの背中を無言のままギュッと抱きしめる。
今 レイジはどんな顔をしてる?
辛そうな顔?苦しそうな顔?
私が消せたら良いのにと思う。
レイジの辛い思いも気持ちも苦しみも
全部全部私が包んで抱きしめてあげたい。
だけど後ろから抱きしめている私からその表情は見えなくて
「お前って本当、可愛いよな」
抱きしめていたはずかくるっと反転させられた身体、そしてレイジの突然の言葉にカッと顔が赤くなる。
「泣きそうな顔してんじゃねェよ」と言って私の頬を両手で優しく掴むとそっと目元にキスを落した。
「レイジ、私も一緒に行く…」
レイジの洋服を両手で掴みながら上を見上げる。
そんな私を見たレイジは少し困ったように笑うと私をギュッと包み込んだ。
「離したくねェな、けどアオイをあんな所に連れていきたくねェ」
「……」
イヤイヤと首を振りながらレイジの背中に腕を回すとレイジはやっぱり困ったように笑った。



