「だからあの言葉は忘れろと言ったんだ」
それはエレベーターでの事だと思う。
あの時の事を忘れろと言ったリュウガ。
「あれは自分自身に言った言葉だ、だからお前は縛られる必要なんかない」
どうしたらリュウガのために生きられるのかと何度も考えた。
その答えは見つける事は今も出来ていないけど、
だけど
「あの約束、私は忘れるつもりなんてない。」
「…………」
「あの時私を生かしたのは確かにリュウガだよ、リュウガのあの言葉だったよ」
あの闇から、先の見えない闇から私を助け出してくれたのは、レイジでもアキさんでもない。それは確かにリュウガだった。
「リュウガのために生きるって、どうしたら良いのか何度も考えた。私はどうしたら…」
「…………」
「どうしたらそのリュウガの瞳を救えるの?」
リュウガの漆黒の瞳が、驚いたように少し見開かれる。



