「あの時の、お前の瞳がずっと頭から離れない」
いつの間にか変わっていた内容に、
あの時、あの時っていつの事だろうと頭が動き出す。
「お前が言ったんだ、殺してくれと。俺もずっとそう思ってたのかもしれない、俺を殺してくれって」いつかのリュウガの言葉。
切ないくらい苦しいリュウガの言葉
「本当はもう限界だった、いやもうとっくに限界なんか超えてた」
隣のリュウガはおかしそうに少し喉を鳴らしてカラ笑をして見せた。
「けどお前が、俺のために生きると誓ってくれたから」
「…………」
「俺は今もこうしてここにいられる」
それかどういう意味を表してるのか、聞かなくても分かった。
いつか、リュウガは言った。
生きてるのか死んでるのかもわからないと。
だったら、もういっそのこと死んでしまえばいいと思っていたんだと…あの時の言葉の意味がやっと分かったような気がした。



