ブラックⅡ-想い-



完全にリュウガのペースに飲まれてる気がする!!



「もう!どいて!」




リュウガの大きな胸板を、両手でグイっと押すそれは驚くほど熱くて簡単に動いた。




「ちょっと!本当にお薬飲まないと!レイジに買ってきてもらおう!」



ベットから上半身を起こしてポケットの携帯へと手をかけ、履歴画面へと操作する。




「なぁ、アオイ」



その携帯の画面が【レイジ】への発信ボタンまでたどりついたかは分からない。




目の前の瞳、

リュウガのどこか儚い漆黒の瞳を見て


思わず携帯を床へと落っことした。