ピピピッ
朝から目覚ましに起こされてイライラする。
何気な日課かも?
「愛樹〜、遅刻するわよー!」
「今行くー!」
制服に着替えてかばんを持ち、下に行った。
「おはよう。まなみん。」
「おはよー!お母さん。今日も美人ですね。」
「あら、お世辞をありがとう。」
「嘘だけど。お母さん、あたしのピン知らない?!」
「ピン?ピンだったらお風呂場にあったよ」
「ほんと?」
お風呂場に行くとピンがあって心が落ち着いた。
「良かったぁ...。」
顔も洗って髪の毛をセットしてご飯を食べに行った。
「あっ!時間ない!お母さんごめんね!行ってきます!」
「行ってらっしゃい!帰りが遅くなるからご飯お父さんと二人だけど許してね!」
「はぁい!」
家を出た。
「あ!愛樹!回覧板渡しといて!」
「またあたし?!まぁ、いいや!置いといて!学校から帰ってきたら行く!」
走って学校に向かった。
あ、紹介まだだったね。
あたしの名前は西条愛樹。
花園高校の生徒会長。
あ、一年だよ?
紺色のブレザーに白のカッターシャツ。
ブレザーの下に灰色のカーディガン。
ネクタイにスカート。
黒いニーハイにローファー。
まぁ、皆スカートが長いけどあたしはカーディガンから出てる長さ約5㎝。
腰まで髪を伸ばした黒髪。
暗い青色の瞳。
まぁ、皆そんな感じで制服を着崩す奴なんてあたし以外いない。
...あいつを除いて。
「やっと学校についた。」
靴箱へ行けば
バサバサッて紙が落ちてくる。
「はぁ...。」
イジメじゃないよ?
男子からのラブレターってヤツ。
教室に向かう時も
「会長、おはようございます!」
って女子も男子も言ってくる。
だからあたしは
「おはよう。」
って口角を上げて言うの。
「あ、愛樹じゃん。」
副会長で2年生の大塚昴。
「おはよう。」
「おはよう。」
「噂、本当だったんだ...。」
「えっ?ホントに大塚先輩と会長が付き合ってるの?!」
「シッ!会長に聞こえ...」
「邪魔。どいて。」
後から聞こえた声に振り向く。
「人にモノを頼むときは目を見て言うのね。」
「どけろ。学校でイチャつくんだったら他でやれ。」
アンタかよっ!って内心思う。
そう言って通り過ぎていった。
「まぁ、いいや。生徒会室行く?」
「あ、うん。」
二人で生徒会室に行った。