可南子が自分のデスクに戻ると、美咲が待ち構えていた。
「可南子さん、どうでした?」
「うん、理由を聞かれたくらいかな・・・」
「理由って、瀬戸さんの事話したんですか?」
美咲は、可南子と瀬戸修二のつき合いのいきさつを全て知っていた。
全てと言っても表向きの事情ではあるが・・・
「言うわけないじゃない。
異動の理由はそれだけじゃないし・・・」
「そうですよね・・・」
「美咲、お願いがあるんだけど。
部長が何か聞いてきても瀬戸さんの事だけは黙っててほしいの。
もう、終わったことだから・・・」
「分かりました。
でも、部長はきっと可南子さんの事、気に入ってると思うんです。
なんか可南子さんを見る時の部長の目って、少年みたいに可愛いですよね。
瀬戸さんもいい男だったけど、可南子さんっていい男にモテるから本当、羨ましい・・・」



