日曜日の朝、真奈とあっくんは荷物をまとめてから想太達に挨拶をした。


「お姉ちゃん、想ちゃん、二日間、色々ありがとう。
凄く楽しかった。

後、お父さん達には、あっくんの事、絶対黙っててね」


真奈がそう言うと、あっくんも慌てて可南子達に頭を下げた。


「あ、それと、お姉ちゃんに伝言があった。

昨日の午前中に、シスター堀に会ったの。
高校に挨拶に行ったら、たまたま、堀先生とばったり会って・・・

お姉ちゃんが結婚するって言ったら、すごく会いたいって言ってたよ。
ちゃんと、伝えたからね」

そして、二人は玄関でもう一度一礼をした。


「想ちゃん、真奈のお兄ちゃんになってくれてありがとう。

想ちゃんが良かったから本当に嬉しい・・・」


あっくんも一緒に頷いて、二人はじゃれあいながら帰って行った。


可南子が想太を見ると、目頭を押さえている。


「感動した?」



「俺も、妹ができて、本当に嬉しい・・・」


涙を流す想太を見て、可南子は堪えきれずに笑ってしまった。