真奈が予約を入れていたレストランは、眺めのいいテーブル席を取ってくれていた。
あっくんが遠慮しないように、想太と可南子は適当に美味しそうな料理をどんどん頼んだ。


「俺と真奈二人だったら、夜はポップコーンで済ますとこでした」


あっくんは、好き嫌いなく何でも本当に美味しそうに食べてくれた。
可南子は可愛い妹カップルを目を細めて眺めている。


「俺が可南子と結婚したら、真奈は俺の妹になるんだな・・・」


想太は小さな声で可南子にささやいた。


「そうだよ。
まずは、やんちゃな真奈の取り扱い方を勉強しなきゃ」


可南子は想太の耳元に、そうささやき返した。


想太は幸せ過ぎて怖くなった。
この際、あっくんが真奈と結婚して弟になってもいいと思うほどに・・・