「想ちゃん、起きて。
なんか、今日、ディズニーシーに行く事になった」


想太は自分の家ではほとんど寝れなかったらしく、中々、目覚めてくれない。
可南子は想太をしばらく寝かせることにして、想太の家に掃除をしに行った。

ガランとした想太の部屋は、朝日がよく入り、とてもすがすがしかった。
可南子は想太にはまだ言っていないが、結婚したらこのマンションに住もうと思っていた。


可南子が家に戻ると想太はまだ寝ていた。
可南子がベッドに座り想太の顔を覗き込むと、


「やっと、帰ってきた・・・」


すねたように想太が言った。


「想ちゃん、もう起きてよ。
今日、ディズニーシーに行く事になったんだから」


「ディズニーシー?」



「うん、行ったことある?」



「ない」



「真奈達が待ってるって。

私も、たまにはデートしたい・・・」