結局、想太はあっくんと想太のマンションで寝ることになった。


「想太さん、こんなに凄いマンションに住んでるなんて羨ましい。
俺も、将来はこんなマンションに住みたいっす」



「じゃ、死ぬほど勉強しないとな」



「そうなんすっか。
じゃ、自分、無理っすね~」


あっくんは、典型的な今の若者だった。
順応性はあるが、上下の関係を軽くみている。
想太はあっくんに社会の厳しさを教えるつもりはなかったが、威圧的な態度で圧倒した。


「真奈とは、いつからつき合ってるんだ?」



「あ~、半年くらいっす」



「彼氏の前では、真奈はどんな感じ?」



「あ~、あのままっすよ。
どっちかって言えば、怖いっすね~。

同い年なんだけど、姉御って感じっす」


想太は可南子と一緒だと思った。
姉妹が似るのか、たまたまか・・・


「お姉さんは優しそうで、想太さん、最高っすね」


想太は苦笑いをして、あっくんとハイタッチをした。