駐車場に停めた車の中で、二人はずっと手を握っていた。

想太は可南子を引き寄せ、耳元に


「可南子のおかげだよ・・・」とささやいた。


可南子は笑顔で想太を見て、


「どういたしまして」と言った。


そして、想太は車のシートを倒して、可南子に覆いかぶさった。


可南子のことをこんなにも愛している。


一万回キスをしても、百万回愛してると言っても、足りないほどに・・・

想太は今の幸せが怖いほどに可南子に溺れていた。




もう、何があっても二度と離すもんか・・・