「部長とは実は、小学校が一緒だったの。
子どもの頃はすっごい仲良しだった」
美咲は、やっぱりと思った。
以前、部長から福岡にいた頃の話を聞いた時、そこに大好きな人がいたと言っていた。
「やっぱり・・・
可南子さんが部長の初恋の人だったんですね」
「部長に何か聞いたの?」
「部長は、小学校の時に大好きな女の子がいたんだけど、急に会えなくなったって。
今でもその女の子のことをずっと想ってるって」
「そうなんだ・・・」
美咲は、可南子の様子をずっと見ていた。
「可南子さん、前に、部長が自分の身の上話を面白おかしく話してくれたことがあるんです。
それって、本当なんですか?」
可南子は、笑って「うん」と答えた。
想太が自分の事をジョークのように話したのなら、可南子も同じように話したかった。



