「柚子、どうした?」 「あ、こうしてみんなで図書室で話すのも最後なんだな〜って思って」 「そうだな」 「明日ちゃんと笑顔で見届けるからね」 「あぁ」 「翔太郎、柚子、帰ろうぜ」 「はーい!行こ、翔太郎」 「あぁ」 明日は私らしく笑顔で桐山先輩と翔太郎を見送るんだ。 だって、卒業式はみんなが夢に向かって進む出発地点なんだからーー。