帰ろうとすると、翔太郎に呼び止められて何かを渡された。



「家に着いてから見てくれ。改めて誕生日おめでとう」


「うん。ありがとう、翔太郎」


「はいはい、見つめ合うのはそれくらいにして早く帰ろうぜ」



翔太郎と別れて3人で駅まで歩き、それぞれ家に帰った。



家に着き、すぐに自分の部屋に行き翔太郎からのプレゼントを開けた。



「あ、香水だ…」



爽やかなミント系の香水。


しかも、翔太郎が使っている香水の香りとよく似ている。


香水がプレゼントだから、最後に渡したのかな?


翔太郎らしいや。



数時間前までの怒りはどこかに行き、香水を見ながらクスクス笑っていたーー。