「柚子ちゃーん!」


「莉子さん!」



コートが手放せなくなった12月。


期末テストも終わり、テスト休みだったある日。


西岡先輩の家に行った以来会っていなかった莉子さんと駅前で待ち合わせをしていた。



「ごめんね、急に誘っちゃって」


「暇だったし、莉子さんと話したかったのでちょうどよかったです」


「もう!柚子ちゃん、いい子すぎるよ〜!」



ギュッと私に抱きついてきた莉子さん。


私今あの莉子さんに抱きしめられているよ……!


今日の服洗濯出来ないよー!







私が何故莉子さんに誘われたのか。




それは遡ること3日前ーー。