隣の席になってから 彼と話す機会が増えた。 休み時間でも、彼は 私に絡んでくるようになった。 人を笑わせるのが好きみたいで いつも友だちとふざけて 周りの女の子たちをわらわせていた。 彼は八百屋の息子なのに 野菜が苦手で、特に嫌いな トマトが給食に出たら 昼休みまで残って食べていた。 それに彼は、負けず嫌いだけど 弱虫なところがあって よく泣いていた。