1782年の歌劇『漁師の娘(Die Fischerin)』のために作詞されたあの恐ろしい曲調とオペラの歌詞が頭の中を駆け巡るなかお祖父様と女の子の試合を見まもる。
あの構え……あの居合い……。
いつも見てきたバカ弟に似てる……というか、まるでそのものだ。
小さい時から私とは違って剣道をすることが本気で好きだった。
何度もやられても向かうその姿勢といい……負けず嫌いで人一倍剣道を楽しんでいたのを近くでみていた星の表情そのものだった。
一体、どーゆうこと?? お祖父様もみたところ何かを感じての取り組みにもみえるけど……なぜ女の子から星の気迫を感じるのかもわからず私は周りを見回した。
すると門下生だったおじさん達の近くにただその試合を祈りながらみている星の姿をみつけた。

