―――はあ……成長したな……。
その雄大にチェロをひく姿がうつる広告を見ながらかつての彼との思い出を回想してもうかんではこない……。
みんな……そーいえば、あの後音大に進んだよな。
同級生の立派な姿に心打たれてふっ……と高校の吹奏楽部の仲間のことを思い浮かべる。
吹奏楽部をやめてから段々と距離ができていって疎遠になっていった…。
でも卒業の時にはみんなで出かけたけど夢に向かって進むそれぞれの話にはついていけなくなってて浮いてたっけ………。
音大にも進まずトランペットはおろかピアノすらも関わりあうことのない生活を送ってきたしこの先思い出とともに元カレとの記憶も引き出せないまま遠ざかっていなくだろうって確信だけはあった……。
―――バタバタバタバタ……。

