「ほい、5万。」 「……」 無言でそれを受けとった。 「ねぇ?あんた今からホテルいく?それとも家?」 「たもつ」 「は?」 「俺の名前。保つーの。」 「た…もつ?」 「そ! よろしくな。」 たもつは何でこんなに笑ってられるの? 親に売られ、これから自分のカラダ目的の奴と生活しなきゃいけないのに、なんで笑ってられるのかわからなかった。