それに……。 と、千紗は、ラジオに耳を傾けながら思う。 「やっぱり似てるんだよねえ、声が」 かナタと矢嶋さん。 もしかして私、低音の声フェチなのかな。 思えば久志も結構声が低かった。 なんだか単純な自分に笑えてくる。 ベッドに入ると、千紗は、目覚ましを10分早くセットして眠りについた。